251030㈭~31㈮_令和7年度建設環境常任委員会視察@広島県福山市、岡山県倉敷市

 建設環境常任委員会の行政視察で、広島県福山市と岡山県倉敷市を訪問しまし、防災・環境分野における先進的な取組みを学ばせていただきました📖

【1日目:広島県福山市】

🌊手城川流域における床上浸水被害解消プラン

 福山市では、平成30年7月豪雨による被害を受け、国・県・市による浸水対策協議会を発足させ、河川改修やポンプ場整備、貯留施設などのハード対策、そして、地域住民と共に進めるソフト対策を組み合わせた「流域治水」による総合的な対策を進めています。

 長期にわたる整備計画の中で、安定的な予算の確保(国交省による100mm/h安心プランの活用)を行い、着実に整備を進めると共に、住民の安心感を提供するため「暫定的な施設運用」や「段階的な情報発信」の取組みが印象的でした。

 福山市は降雨強度42mm/h(平成30年7月豪雨対応)、高知市においては過去の災害を踏まえ、インフラ整備への大規模投資により、全国的にも高い降雨強度77mm/hという整備基準で浸水対策を行っています。

【2日目:岡山県倉敷市】

🗑️災害廃棄物処理に関する課題と対応について

 平成30年7月豪雨では、想定を超える34万t以上(倉敷市の一般廃棄物排出量の2年分、被災した真備町の約50年分)の災害廃棄物が発生し、全ての処理完了まで約1年11か月を要したそうです。

 この教訓から、倉敷市では仮置場の事前選定(管理面で公共用地のみ選定)や、民間事業者・近隣自治体との協定締結を進め、平時から備える災害廃棄物処理計画や初動マニュアルを策定し、訓練等を通じた実効性の確保が行われており、現場の経験を制度へ反映するサイクルが確立されていました。

 また、片付けごみと解体ごみの量や搬出時期、ゴミの集積場所や周知方法の注意点、財政的支援を受けるための注意点(環境省との折衝、災害査定資料の作成の重要性)など実務面での詳細なお話もいただき、大変参考になりました。

 驚いたのは担当課には事務系の職員だけではなく、専門的な知識を有した化学、建築の専門職員も配置しているとのこと。本市も担当課における職員配置の工夫をはじめ、災害時の廃棄物処理について平時から市民の皆さまにご理解いただく努力も必要であると感じさせていただきました。

 本市における災害対応力のさらなる強化に向けて、今回の学びをしっかりと活かしてまいります!

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