本日、土佐経済同友会スポーツ振興委員会の皆さまとともに、今年2月に、整備費用約202億円をかけてオープンした高松市にある「あなぶきアリーナ香川(https://kagawa-arena.com/)」を視察させていただきました!
今年7月には、同友会から高知県・高知市に対して新アリーナ整備に関する提言も予定されており、本市におけるアリーナ整備に向けて大変意義ある機会となりました宮地社長におかれましては、お誘いいただきありがとうございました
「あなぶきアリーナ香川」は最大収容10,000人のメインアリーナ(4部屋のVIPルーム完備)をはじめ、サブアリーナ、武道館、会議室、ロッカールーム、トレーニング室等で構成されており、大空間の一体利用が可能、各プロスポーツやライブイベント、競技合宿、学会等の全国会議など幅広く柔軟に対応できる汎用性のある施設となっていました
視察の学び
メインアリーナの床はコンクリート仕様となっており、プロスポーツの試合当を行う際には、木製フロア(NBA仕様)の敷設が必要。設営費用は140万円超(設置・撤去費、40人役で12時間)が必要。現在は、年間10週を県が指定。
駐車場は約100台のみ、周辺の既存駐車場を前提とした運用。
ネーミングライツは5,000万円/年。
大型車両等(機材搬入、キッチンカー)の乗り入れを考慮したプロムナード設計、施設構造、動線の設定が必須。
追加で会場外スピーカー、バリケードを増設し、音漏れ対策を徹底。
興業の利用料金は他アリーナと比べ安価(220万円/日)だが、 VIP対応(Bリーグプレミア基準には未達)、音響性能(外部持込みで対応)などは限定的、加えてコンサート時の4面ビジョン撤去に数百万円のコストが生じてしまう課題あり。
一般の利用料金設定は好評。一般利用者の確保も担保。
本市アリーナ整備における課題認識
多目的利用と専門性のバランス(プロ・アマ問わず「誰もが使える施設」かつ、「競技力向上につながる環境」をどう整備するかが重要)
整備・維持管理コストの明確化と市民負担の在り方(初期整備費だけでなく、年間維持管理費や運用体制の見通し、中長期的な収支予測も重要)
交通アクセス・駐車場問題(高知市中心部に整備する場合、既存交通網・周辺施設との連携が必須)
イベント対応力と収益性の両立(スポーツ以外にもコンサートや展示会を誘致し、年間稼働率の最大化がカギ。音響・照明などもスペックを十分に検討する必要あり)
本市においても、地域性、財政状況、市民の声にしっかりと耳を傾けながら、まちづくりの視点から“本当に必要なアリーナ”のあり方をしっかりと考えていきたいと思います。今後も、現場に足を運び、調査・議論を重ねてまいります!










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