R6.3.28(木)【現場の声】針木産新高梨の存続に向けて

 本日は針木の梨農家さんである石黒さんにお声がけいただきまして、「針木産新高梨」の現状についてお話をお伺いしてきました!高知では梨と言えば、針木の新高梨というイメージがありますが、実は今、様々な課題があり苦境に立たされています。

 針木の新高梨の歴史は今から100年以上前の1912年からはじまり、地元向けや贈答品はもちろん、高級百貨店での販売や加工品販売が行われるなど、まるはりブランドが確立されてきました🍐針木梨組合の最盛期は32軒23haという規模でしたが、現在は26人15haと縮小し、高齢化や後継者問題も抱えています🧑‍🌾

 こういった人材確保の問題に加え、木自体もかなり古くなってきており(樹齢60~70年のものが約7割)、昨今の地球温暖化による暑さに耐えられず、収穫前に実が痛んだり落ちてしまうといった状況になっています💦つまり、秋に出荷を迎える新高梨は酷暑を耐え抜いたものであるということです!

 また、針木では斜面で栽培を行っており、平地に比べると、作業効率も悪くなり、必要以上にコストがかかります😓効率化やコスト縮減に向けて、基盤整備や他の果樹栽培の議論もあるようですが、まだ今後の方針はハッキリとは決まっていないとのことでした。

 さらに、心配なのは北半球を中心に流行している火傷病(かしょうびょう)です。細菌(火傷病菌)による植物の病気で、梨やりんごなどのバラ科植物に広く感染し、有効な防除法がない上、感染すると周辺の健全な樹木も含めた伐採が必要になる等大きな被害となります。まだ日本では発生していませんが、海外から宿主植物の枝や果実などの輸入を禁止して、侵入を強く警戒している状況です☠️

 このように様々な課題がありますが、地域の特産品を今後も持続可能なものとするために、本市として寄り添っていけるよう努力を重ねてまいりたいと思います!

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